イベント備忘録

セトリと感想の覚書

私が仙台ラスト公演で泣かなかった理由

2019年2月23日、24日。
気づけばもうFINAL TOUR HOME 12会場18日間33公演(ほんま意味分からんなコレ)

その大大大千秋楽・仙台サンプラザホール公演が終わっている。

 

(ちなみに自分は全通すると意気込んでいたものの12会場17日間29公演でフィニッシュ。みなさんお疲れ様でした)

 
 
不思議と言葉が出てこない。感想は沢山あるはずだけどアウトプットしようとすると手から零れ落ちていくような感覚。
 
次で最期、という実感が湧かなくてフワフワした気持ちというのが正直な所だ。
喩えるなら、【終わってしまう寂しさ】という風船が手に届かない所にフワフワと宙に浮いていて、駆け抜けたツアーの楽しい余韻しか手元に残っていなくて違和感があるような。
 
 
一番その寂しさが近くにあったのは夜公演の影ナレの時、太田の一連のセリフの後。いつもなら吉能の気の入ったような抜けたような一言やメンバーとの掛け合いからの掛け声が入るところ。


『いくぞ!がんばっぺ!Wake Up, Girls!


余計な言葉は要らないとでも言うように。
無数に合わせてきたその掛け声を叫ぶ機会はもう残り、、、。
 
それまでとは違い劇中と同じテンポで叫ばれたそれを聞いた瞬間、というより一緒に叫んだ瞬間に会場内の空気が変わったのは間違いなかったと思う。
 
・・・
 
それからライブは進みアンコール後のMC、吉能が「少女交響曲の時点で七分泣きで、もうほとんどの曲で泣くんだろうなと思ってた」というような事を言っていたが、自分も最初はそう思っていた。
 
しかし、思いの外。吉能も言っていたように自分も涙は流さなかった。
 
仙台の地・大千秋楽で披露されるさようならのパレード、タチアガレ!で会場に虹ができて声が震える吉能、七海が会場中に幸せか問いかけた時、泣きかけの美海の感謝、茉祐の涙ながらの吐露。
挙げていけばキリが無いが、全て感動して心震えるものの涙は流れなかった。
 
その時は(あぁ、自分はまだ終わりが近づいてる現実を受け入れ切れていないんだな・・・)と思ったが、違った。
 
 
楽しかったのだ。
余りにも、FINAL TOUR HOME大千秋楽が楽しすぎたのが原因だった。
感極まる感動の気持ちよりも「楽しい!」というポジティブな気持ちが勝って『笑顔』でいたから涙が出なかったんだと終わった後に気づいた。
 
最初に在った【終わってしまう寂しさ】は、どんどん上がり続けていく会場の熱が吹き飛ばしてしまっていた。
(余談だが、香耶がBDに収録された未来に話しかけているのを見てWUG!のいない未来を想像して少し泣いてしまった。岩手公演の時といい、本当に彼女には敵わない)
 
途中で「さようならのパレードでみんなドカ泣きしてるかと思ったらみんな笑顔で凄い!ワグちゃんよりワグナーの方が強い!」というような事を美海?が言っていたが、自分だけでなく会場のワグナーの多くがそうだったんだと思う。
 
 
正直始まる以前は太田ばりにオンオン泣くと思っていたので(感動しそこねたかな…)とも残念に感じたが、これで良かった。
極上の笑顔で終われる。これが最高のライブの形で、これがWake Up, Girls!のライブだったのだ。
 
現地にいた時よりも、これを書きながらライブの内容を反芻している今のほうが涙を堪えているのがその証拠だと思う。
 
 
だから今は。想い出のパレードが終わった後のお見送り会のその時にも、笑顔で7人を送り出せると確信しているし、きっと7人も笑顔で僕のことを送り出してくれると信じている。
 
 
最初に言った【終わってしまう寂しさ】という感情は、まさに風船が萎むようにして時間差で降ってきてその時にワンワン泣くことになる気がするけど。
それが公演直後の打ち上げ中か、Part.3のBDが出る5月か、WUGもミルキィもいないアニサマを見る時か、は判らないけども(たぶん全部だろうな…)
 
 
それまでは寂しさも涙も堪えて、極上の笑顔で、最期までWUG!とその7人の軌跡を追いかけようと思います。