イベント備忘録

セトリと感想の覚書

『タチアガレ!』という曲。

みなさん元気ですか?

わたしは思ったより元気です。
 
水色えぬつーです。
 
唐突ですが「みずいろPlace」って良いコラム名ですよね。

www.animatetimes.com

ロブ、どうやらロングボブの略称らしいですがとても良いですね。切らないで整えるくらいでどうにか手を売ってもらえませんか?
 
僕もこのブログにいい感じの名前をつけ直したい。
もうほとんどイベント備忘録じゃないし。
 
もとは参加したイベントの備忘録をバシバシ投稿するつもりだった当初。
 
しかし恥ずかしがり屋なので『人に見せるほどでも無いな・・・』と思ったやつ(9割)はGmailの下書きにセトリとメモ書きのまま塩漬けになっています。
 
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7月15日にシンセの大学『神前 暁のSelected Works.』の配信がありました。
元は3月10日(火曜)に渋谷Loftで開催予定だったトークショーのオンライン振替のようです。
 
当時は「DAWN」の発売前だったので、神前さんのこれまでのお仕事全般の話をするもんだと思っていたのと平日なのもあってスルーしてました。
 
蓋を開けてみれば触りの経歴や使用機材の話の後は代表曲である「God knows…」「もってけ!」、そして「WUG」の3つに強く焦点を当てたとても濃い内容でした。
 
 
特に後半パートの神前暁さんが手掛けた「タチアガレ!」と「さようならのパレード」のトーク、そして休憩とか言ってる時間中にさらっと流されるとある曲のデモinstは全ワグナー必聴の内容です。
 
「実はアレ見てないんです・・・」なんてことがあったら今後恥をかくかもしれないので、まだ見ていない貴方は運がいい。
一週間アーカイブされてるので今すぐ見ろ。
 

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配信で特に驚いたのは制作当時(当然未発表)のデモ音源を惜しげもなく披露してくれたこと。
(自分の経験の中だと)ロフト系イベントならアニソン派!でもクリエイターがデモ版を流したりしていましたが、それはオフライン・他言無用の前提があってこそ。
 
もちろん今回も録画・録音禁止という前書きはありましたがそれにしても大胆かつ太っ腹だなと。
 
アーティストの提案やプロデューサーのダメ出しで完成度が上がっていった初仕事の中のGod knows、「聴いたことない曲を」という無茶振りからテイクを重ね続けて生まれたもってけ!はもちろんのこと。
 
アルバムに入る可能性があったと噂の「大空のプリズム」、そして神前氏自身が切ったという「さようならのパレード」幻のボツ稿デモ音源を耳にできたことは言葉にならないほどの感慨深さがあります。
 
歴史の闇に埋もれていくとばかり思っていたのでまさかこのタイミングで聴けるとは・・・
 
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神前氏の業績を語る上で最初に来るのは時系列的な面から見てもだいたい『1ハルヒらきすたとなるのは大体どこも同じ気がする。
 
 
なら3番目に来るのは?
体感では劇伴を含めてヒロインごとに変わる主題歌など歌モノも多く手掛けた物語シリーズ、それかGO MY WAY!!・READY!!・M@STERPIECEのアイマスが来るのかなと思ってます。
 
 
どれが代表作かという話は置いておいて、今回の企画で神前さんが時間を割いたのはそのどちらでも無く、休養期間と重なってお仕事としては始まりと終わりにしか関わっていないWake Up, Girls!でした。
 
 
そうだとは思ってはいたけど神前さん、本当にWUGが好きなんだなぁ・・・
神前さんに限らず本当にWUGというグループは関わったすべての人に愛されている。
勝手な自己満足だけど、それがまるで自分のことのように嬉しく、そして誇らしく思います。
 
 
そんな晴れやかな気持ちと同時に、歴史の闇となってしまった大空のプリズムによって未だに心の底で渦巻いてるモヤモヤが這い上がってきていて正直かなり複雑な心境だったりします。
 
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バカバカしいのでアニメとリアルユニットの方を区別することもしなくなって随分経つけど、僕が好きなWUGは圧倒的にアニメWUGの方でした。
 
結局のところ、僕がリアルWUGを最期まで追いかけたのはアニメWUGが好きだった延長でしかなく、ハッキリ言ってアニメが新章という蛇足でうやむやに終わったことは今でも納得いってない。
 
 
・・・この辺りの話はどれだけ声を上げても虚しいだけとはいえ、やっぱり思い返す度にやるせなくなる。
新章が気に入らないからって『アニメをやっていた京アニの友人』氏に何かしてもらえば良いかといえば、今更だし全くもってそういう話でもないし。
 
こう言っていてナンですが新章も悪いところばかりとは思ってないです。
この辺は次のブログのネタかなー。
 
 
Wake Up, Girls!は活動終盤の思い出補正もあり今となっては美談ばかりを語りがちですが、
ハイパーリンクを謳いながら結局現実のユニットだけ解散してアニメWUGは放置であることの怒りも。
放送当時ラブライバーアイマスペにボコボコに叩かれた恨みも。
せっかく素材はかなり良かったのにゲーム性の面が終わっていてユーザ増えなかったステージの天使と死産だったパズルの天使などなどエイベッカスのコンテンツ運用が現在進行系で糞なことの憎しみも。
ぜーんぶ胸くそ悪くなる大切な想い出として死んでも忘れません。
 
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・・・
話の逸れ方が凄すぎて自分で驚いてます。
 
ただ神前さんの作ったタチアガレ!という曲は始まりから終わりの瞬間まで常にWake Up,Girls!と共にあり、良かったことも悪かったことも、楽しかったことも辛かったことも、全てこの曲に詰まっているのでつい思考が明後日の方角に。
 
神前暁という作家の偉大な業績の中では小さな一曲ですが、ご本人がこれだけ愛してくれていることも含めて本当にこの曲で良かった、この人がWUGの始まりに携わってくれて良かったと改めて思いました。
 
神前さんはRun Girls, Run!のオーディション審査にも携わりカケルxカケルも作曲しているので今どう思っているのかやっぱ気になる・・・
 
 
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余談ですが春に出版されたリスアニに「クリエイターが選ぶ2010年代の1曲」という企画があったんですが、ここで神前暁田中秀和のいわば師弟二人がそれぞれお互いのWake Up,Girls!楽曲を選んでるのがこの世のものとは思えないエモさなのでぜひ買って読んでください。
 

このインタビューでも神前さんがWUGを愛していることが凄く伝わってきます。
 
余談の余談ですが広川恵一氏は「キルミーのベイベー」を選曲しています。お茶目ですね。
 
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おわりだよ~
 
今回はコロナ禍で主催側としてはおそらくオンライトークショーは次善の策だったはず。
もしオフラインイベントで内容も同様だったとしたら、自分は人づてにこれらの話を聞くことになっていたと思うと背筋が凍ります。
 
そして音源についても直接耳にすることは無かったと思うと背筋を凍りつくっていうか気が遠くなりそうです、今。
 
 
というか元の開催日が3月10日だったってことはもしかしてSSAからちょうど1年経ったタイミングでこれらの情報を叩きつけてくる気だったのか。
正気とは思えない。殺す気か。
 
 
冒頭にも書きましたが改めて。
ニコニコでチケット(¥2500)を買えば後からでも見れるので今すぐ買え。そして見ろ。
 
僕も最初は¥2000(前売り価格)でもちょっと眉根をひそめつつ(でもWUGの話するって前フリしてるし)と買ったんですけど、ほんとにお恥ずかしい話です。
 
WUGだけでなくGod knows…やもってけ!セーラー服などの金には換えられない貴重なお話と秘蔵音源の宝庫だったので得と徳しかないです。
 
 
それではまた。